アマチュア無線を長く続けていると、特定の「サフィックス(コールサインの末尾3文字)」に不思議な縁を感じることがある。
私にとってその特別な文字は「ALP」だ。
先日、2026年3月14日の朝、21MHz帯のFT8でカリフォルニアの KO6ALP と交信したのをきっかけに、これまでのログを紐解いてみた。
そこには、1970年代から続く「ALP」という文字が繋いでくれた物語があった。
1. 最新の出会い:2026年3月14日 KO6ALP
春の気配を感じる朝、21MHzのFT8でデコードされたのは、見慣れたサフィックスを持つ KO6ALP だった。信号強度は -22dB/-16dB と決して強くはなかったが、無事に「73」を交換。最新のデジタルモードで、また一人「ALPファミリー」が加わった。
2. ログで辿る「ALP」の系譜
私のログには、時代ごとの「ALP」局が刻まれている。
1978年:HS1ALP (Bangkok, Thailand) 一番古い記録は、1978年11月のSSBによる交信だ。バンコクのEddyさん。手元にある色鮮やかな寺院のQSLカードを見つめると、当時の21MHzの熱気が蘇る。
2000年代:7M2ALP (Kanagawa, Japan) 国内では、神奈川県秦野市の古谷さん(Akiraさん)と何度もCWで交信している。2000年から2007年にかけて、7MHz帯で頻繁にお相手いただいた。サフィックスが同じ局とのCWは、符号のリズムが自分のコールサインと重なるようで、どこか心地よいものだ。
2002年:K9ALP (USA) 2002年11月、21MHzのCWでアメリカのLouisさんと交信。ログには「EN801b」というグリッドロケーターが記録されている。
2007年:IR1ALP (Italy) イタリアからの信号。CWでの14MHz帯。ヨーロッパの「ALP」も私のログにしっかりと刻まれている。
2015年:W8ALP (USA) 28MHz帯のSSB。コンディションの良い時期に、アメリカ中西部からの力強い声を聞いた。
こうして並べてみると、1978年から2026年まで、約48年間にわたって「ALP」のバトンが繋がっていることに驚かされる。
3. フォネティックコードの遊び心
サフィックスといえば、フォネティックコードの使い方も無線の楽しみの一つだ。通常、ALPなら「Alpha Lima Papa」だが、中にはあえて「公式」ではないユニークな呼び方をする局もいる。
面白い例を挙げると、アメリカの W*CC。 彼らは自らを "Coca Cola" と呼ぶ。 「Whiskey x, Coca Cola」。 一度聞いたら絶対に忘れない、最高にキャッチーなフォネティックコードだ。
残念ながら「ALP」でこれほど有名な通称は思いつかないが、「Apple Lemon Pineapple」はフルーティーで格好いいかもしれない。よう知らんけど...
4. 終わりに
一つのサフィックスを追いかけるだけで、世界の広さと歴史の深さを再確認できる。これこそがアマチュア無線の醍醐味ではないだろうか。
KO6ALP、そしてかつて交信したすべてのALP局へ。 またコンディションが良い時に、空の上でお会いしたいものだ。
73 & 88 to all ALP Suffix Mates!





