メーカー希望小売価格 272,800円。
FTX-1 optima-50より「高い」のか?
結論:予想より高い。だが運用スタイルによってオプションを考慮すると話が変わる
IC-7110の価格情報がようやく出てきた。当局は「FTX-1 optima-50(税込237,600円)と同じくらい」と予想していたのだが、一部ハムショップで判明したメーカー希望小売価格は272,800円。予想より約3万5千円高い。
ただし、これは「IC-7110が割高」という意味ではない。同じ値札でも、中に入っているものが違うからだ。
大事なポイントを3つに絞る。
ポイント1:IC-7110の価格は「一部ショップ情報」で、アイコム公式は未発表 272,800円(税込)という数字は、あくまで一部ハムショップで判明した情報だ。店頭価格は22万9,800円前後との話もある。公式発表までは「有力情報」として扱うのが正解だろう。
ポイント2:FTX-1との差は、希望小売価格で35,200円 272,800円 − 237,600円 = 35,200円。割合にすると約15%高い。ただし店頭価格が229,800円前後なら、optima-50の店頭小売価格212,300円に近づく計算になる。比べるときは「定価同士」か「実売同士」か、そろえることが大事だ。
ポイント3:本当の比較は「ATU・バッテリー・つながる機能」の足し引き FTX-1 optima-50は、ATUとバッテリーが最初から入っている。IC-7110は、Wi-Fi・Bluetooth・LANが標準で、ATUは別売りだ。値札の数字より、買ったあとに何を足すかで総額が変わる。
現時点で分かっていること
- アイコム公式の価格発表:まだ
- 一部ハムショップ判明のメーカー希望小売価格:272,800円(税込)
- 店頭価格の情報:税込22万9,800円前後
- 出荷開始:11月末より
8月のハムフェアで実機を見たときから、「価格はいくらになるのか」が最大の関心事だった。当局は、FTX-1 optima-50と近い価格を予想していたが、少し外れたことになる。
中学生でもわかる例え:スマホで考える
この価格差は、スマホの買い方に似ている。
- FTX-1 optima-50は「セット販売のスマホ」。ケースも充電器も、最初から箱に入っている。
- IC-7110は「本体だけのスマホ」。本体は高性能で通信機能も最新だが、ケース(ATU)は別に買う。
本体の値札だけ見ると、セット販売のほうが安く見えることがある。でも、本体だけのほうを買って、あとからケースと充電器を足せば、結局同じくらいになる、という話だ。逆に、ケースも充電器もすでに持っている人なら、本体だけのほうが得になる。
つまり、自分の手元に何があるかで、お得な方が変わる。
FTX-1 vs IC-7110 購入時の比較表
価格情報が出たところで、あらためて「買うならどこを見るか」を整理した。
| 比較項目 | FTX-1 optima-50 | IC-7110(IC-7110M想定) |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 237,600円(メーカー希望小売価格) | 272,800円(一部ショップ情報・公式未発表)<br>店頭は22万9,800円前後との情報 |
| メリット | ・内蔵ATU(HF/50MHz)<br>・バッテリーだけで6W運用(約9時間)<br>・操作部だけで送受信できる<br>・発売済みで実機の評価が出ている | ・Wi-Fi/Bluetooth/LANが標準<br>・USB Type-C<br>・CWの欧文・和文デコード<br>・D-STAR対応<br>・完全セパレートで設置の自由度が高い |
| デメリット | ・Wi-Fi/LANなし<br>・Bluetoothはオプション(BU-6)<br>・GPSもオプション(FGPS-5)<br>・オプション追加で総額が上がる | ・ATU非搭載(外付けが必要)<br>・操作部だけでは電波が出せない<br>・バッテリー運用はできない<br>・価格・重量・消費電流の一部が未確定 |
| 向いている運用 | 公園・河原・山岳などの移動運用 | 自宅・車載・リモート・FT8運用 |
| 注意点 | 実売価格を確認する | 公式発表と出荷開始後の評価を待つ |
購入前のチェックポイント(当局の場合)
-
アンテナにATUが必要か ベランダやアパマンのように、アンテナ条件がシビアな環境ではATUがほぼ必須になる。IC-7110を選ぶなら、外付けATUの費用も予算に入れておくべきだ。
-
外に持ち出す運用が中心か バッテリーだけで運用できるのはFTX-1の強みだ。公園や河原で運用する機会が多いなら、ここは効く。
-
FT8やリモート運用を重視するか Wi-Fi、Bluetooth、LANが標準で入っているのはIC-7110のほうだ。自宅でネットワーク運用をやりたい人には魅力的である。
-
実売価格がいくらになるか 定価で見ると35,200円の差でも、店頭価格が22万円台後半なら逆転する可能性がある。発売後の実売価格を確認してから判断したい。
-
D-STARとC4FM、どちらの仲間が多いか IC-7110はD-STAR、FTX-1はC4FMだ。身近なハム仲間がどちらを使っているかも、意外と大事な判断材料になる。
まとめ
当局の現時点での整理はこうだ。
- 移動運用・バッテリー運用・ATU内蔵を重視 → FTX-1 optima-50
- 自宅・車載・ネットワーク運用・設置の自由度を重視 → IC-7110
272,800円という価格を見て、当局も正直「うーむ、高いな」と思った。ただ、よく考えると、値札の差より「あとから足すもの」の差のほうが大きい。ATUを別に買うのか、Wi-Fiなどが最初から付いているのか。この足し算をしてから決めたい。
公式価格の発表と、11月末の出荷開始後の実売価格。この2つがそろったら、あらためて追記する。
それにしても、こういう「財布と相談しながら悩む時間」も、新製品が出たときの楽しみのひとつだ。
※価格・発売時期は一部ハムショップの情報をもとにしており、アイコム公式の正式発表ではありません。購入時は必ず公式情報や販売店でご確認ください。
73 de JI1ALP










