2026年6月30日火曜日

2026 ALL JA8コンテスト参加記

Contest Report

2026 ALL JA8コンテスト参加記

JI1ALP / 2026年6月28日

今年も北の大地を呼ぶ季節がやってきた。ALL JA8コンテスト——北海道各局と全国がHFで熱くぶつかる、あのコンテストだ。

フル参加とはいかなかったが、釣り竿アンテナとATU(SG-230)を組み合わせながらの実験・調整を楽しみつつ、35局とのQSOを積み重ねた。今回はその顛末をまとめておく。

■ 運用データ概要

項目 内容
コールサイン JI1ALP
部門 GW01(個人局)
運用時間 約3.8時間(08:49〜17:51 JST・断続)
総QSO数 35局
得点 207点 × マルチ17 = 3,519点
使用リグ•ソフト FTDX-10(50W) CTESTWIN
アンテナ 釣り竿アンテナ + ATU(SG-230)
モード CW
運用地 千葉県松戸市(自宅)

■ バンド別集計

バンド QSO数 得点 マルチ
7MHz 6 36 4
14MHz 10 57 4
21MHz 10 59 5
28MHz 9 55 4
合計 35 207 17










■ 運用の流れ

午前の部(08:49〜11:16)
8時49分、28MHzでJA8RUZを呼んでスタート。コンディションは悪くなく、28MHzと21MHzを渡り歩きながらペースを作る。1時間あたり約8局という低いQSOレートで局数を積み上げた。

11時過ぎに14MHzへQSY。JF8KBHと交信した後、家事の外出のためいったんシャック離脱。フル参加ができないのはご愛嬌、家庭ファーストも大切だ。

午後の部(16:00〜17:51)
午後4時に戻り、後半戦を開始。14MHz→21MHz→7MHzと順にQSYしながら上積みを図る。夕方の7MHzは伝搬がいい感じで、6局と交信。最後は17時51分にJK8PBOとQSOして終了。

QSOレートグラフを見ると、断続運用のブランクが正直に刻まれている。また、今回はCQランニングはせず、呼び回りに徹した。

■ 釣り竿アンテナ + SG-230、今日も実験

今回もお馴染みの釣り竿アンテナ + ATU(SG-230)の組み合わせで挑んだ。このシステムの面白さは、バンドをホイホイ変えながらATUがぱちぱちっとマッチングを取ってくれること。1.9MHzから28MHzまで1本のアンテナで渡り歩けるのは、ベランダ運用局には本当にありがたい。

今日の発見はベランダの向きによる違いだ。

  • 北側ベランダ:建物の影響を受けやすく、電波が遮られる感覚がある。信号が若干弱め。
  • 南側ベランダ:開けているので明らかに飛びが良い。モービルホイップでもよく飛ぶ。ただしXYLが洗濯物を展開していると設置が困難。とほほ…

■ まとめと感想

前日の土曜日は仕事、日曜日は家事都合と、フル参加こそできなかったが、35局・3,519点というのは釣り竿アンテナのテストをしながら十分楽しめた。北海道の各局の信号はいつも力強くて、QSOするたびに「あ、ちゃんと飛んでるな」と確認できる気持ちよさがある。

ALL JA8は毎年夏のコンディションを測るいいバロメーターになっている。今年の28MHzはなかなか賑やかだったし、7MHzの夕方伝搬も悪くなかった。来年はもう少し時間を確保して、マルチを積み上げたいところだ。

北海道の各局、FB QSOありがとうございました。またコンテストでお会いしましょう。

73  & GL !  de JI1ALP

2026年6月24日水曜日

旬の鮎を食べろ――夏の川魚は、実は優秀な健康食材だった

毎年この季節になると、スーパーの鮮魚コーナーに鮎が並びはじめる。炭火で焼いた塩焼きの香り……あれは日本の夏の風物詩というやつで、思わず足が止まる。

今回はその「鮎」を健康面から掘り下げてみた。












鮎の旬はいつか

淡水魚の鮎は、資源保護のため11月から5月までは禁漁となっている。6月に鮎釣りが解禁になると、いよいよシーズン到来だ。

食べられる時期は大きく3つに分かれる。禁漁明けの6〜8月が最盛期と呼ばれる旬の時期で、この頃の鮎は最も脂が乗り、香りも存分に楽しめる。9〜10月になると子持ち鮎が味わえ、また違う風味が楽しめる。

6月初旬に川に戻ってくる若鮎は骨が柔らかくふっくらしているため、塩焼きや唐揚げにして骨まで丸ごと食べるのに適している。7〜8月頃になると成魚となり、胸のあたりに楕円形の黄斑(追い星)が鮮やかに出てくる。身が締まって味が凝縮され、塩焼きだけでなく刺身やお吸い物など様々な調理法で楽しめる。


なぜ「香魚」と呼ばれるのか

川の藻を食べることで、その地域の自然や環境によって異なる香りの鮎へと育つことから「香魚(こうぎょ)」と呼ばれる。スイカに似た爽やかな香りと言われるが、私には確かにそう感じる。

澄んだ水ほど良質な藻があるため、きれいな水で育った鮎ほど香りがよく珍重される。水質と香りが直結しているわけだ。電子部品でいえば、素材の純度が性能を決める――あの感覚に近い。


鮎の栄養:3つのポイント

① 高タンパク・低脂質で体に優しい

鮎は他の淡水魚に比べて良質なタンパク質が豊富。可食部100gあたり、成人が1日に必要なタンパク量の約1/4を摂ることができる。

カロリーは中サイズ1尾(約100g)で約140〜150kcal程度。脂質は控えめで、ダイエット中でも安心して食べられる。

② 骨まで食べることでカルシウム補給

中サイズ1尾あたり、牛乳約100ml相当(130〜150mg)ものカルシウムが含まれている。カルシウム含有量はマイワシの3倍とも言われている。塩焼きで骨ごと食べると効率よく吸収できる。

私も年齢的に骨の話は他人事ではない。塩焼きで頭から尻尾まで食べ切る習慣は、実は理にかなっているわけだ。Hi

③ 内臓まで食べると、さらに栄養価が高い

鮎の内臓にはビタミンA・鉄分・ビタミンD・ビタミンB12などが含まれ、ビタミンAや鉄分はほうれん草や人参よりもはるかに多く含まれている。

ビタミンB12は睡眠ホルモン(メラトニン)の合成に必要な栄養素で、神経伝達をスムーズにする効果もある。

鮎の塩辛「うるか」は内臓を使った珍味だが、あれは栄養的にも理にかなった食べ方だったわけだ。


天然と養殖、どちらを選ぶ?

天然鮎は運動量が多いため脂質が控えめで、タンパク質・カルシウム・鉄が豊富。特にビタミンB12が多いのが特徴だ。養殖鮎は良質な脂肪酸やビタミンA・D・Eなどの脂溶性ビタミンを多く含む傾向がある。養殖鮎には天然の3倍以上の脂質が含まれており、DHA・EPAも豊富だ。

目的で使い分けるのが賢い選択だろう。香りを楽しむなら天然、栄養価の高い脂を摂りたいなら養殖。どちらも「正解」だ。


注意点も一つ

⚠️ 天然鮎の生食には注意が必要だ。天然鮎には横川吸虫という寄生虫がおり、食品安全委員会も生食について注意を呼びかけている。塩焼きや甘露煮など、しっかり火を通した調理法で食べることをお勧めする。

まとめ

鮎は「見た目・香り・味」だけでなく、栄養面でも優れた食材だ。夏バテしやすいこの時期に、高タンパクで骨ごと食べられるカルシウム豊富な鮎を積極的に取り入れてみてはどうだろうか。

毎年この季節の楽しみ――今年も鮎を食べに出かけることにする。

ちなみに「鮎釣り」で使う竿は非常に長く(8.5m〜9.0mが標準的)、カーボンなどの高級素材が使われており、「釣り竿アンテナ」として魅力的ではあるが、価格がちょい高め.....


2026年6月23日火曜日

All Asia Contest CW 2026 に参加

2026年のAll Asia CW Contest(AACW)に参加した。結論から言えば、Condxの悪さと時間の無さが重なった苦しいコンテストだった。

■ コンテスト概要

All Asia CW Contestは、世界中のアマチュア無線局がアジア内局と交信を競うコンテストで、JARL主催。送るエクスチェンジはRS(T)+年齢。今回のコンテスト期間はCW部門。年齢は65だ。

■ Condxが悪かった

今回は伝搬状況(Condx)が全体的に芳しくなかった。14MHzと21MHzを中心に運用したが、思うように局数を伸ばせなかった。21MHzでは欧州やNAまで開いている時間帯があったものの、ランニングしてスコアを底上げするには至らなかった。 28MHzはわずか3局のみ。ハイバンドは飛んでいるような飛んでいないような、掴みどころのないコンディションだった。

■ 土日とも外出で時間が取れず

今回最大の誤算は時間だ。コンテスト期間の土日2日間ともに外出の用事があり、まとまった運用時間を確保できなかった。ログを振り返ると、交信の大半は土曜日(6月21日)の午前帯(JSTで深夜〜午前中)に集中しており、日曜日はほとんど運用できていない。腰を落ち着けてレートを上げる暇もなく、隙間を縫っての参加となってしまった。

■ 久しぶりの釣り竿アンテナ

アンテナは久しぶりに釣竿アンテナを使用した。普段はモービルホイップで運用しているが、今回はあえて釣竿アンテナで臨んだ。簡単にQSY出来る事、中古で入手したSG-230 アンテナチューナーの実戦テストを行う為だ。(SG-230 のレビューは後日予定)













■ 結果

バンド QSO数 得点 国数(Cty)
14MHz 15 41 6
21MHz 20 48 14
28MHz 3 10 2
合計 38 99 22

申請スコア:2,178点(99点 × 22カントリー)

使用リグ:FTDX-10 / アンテナ:釣竿アンテナ(30mh)/ 出力:50W

■ 注目の交信

今回のログで特に印象に残ったのは次の局だ。

  • 5W1SA(サモア、14MHz)— 太平洋の小さな島からの信号。既にWKD済みであるが、久しぶりに交信でき、嬉しい。
  • V85RH(ブルネイ、28MHz)— ハイバンドでのアジア内交信。10mが僅かに開いた瞬間を捉えた。
  • KH0W(北マリアナ、21MHz)— 大洋州扱いだが、地理的には近い分、安定した信号だった。

■ 総括

Condxが悪く、運用時間も取れず、言い訳のネタには事欠かないコンテストだった。Hi。ただ、そんな条件下でも釣竿アンテナで38局・22カントリーを拾えたのは収穫だと思っている。釣り竿アンテナの実力を再確認できたという点でも悪くない参加だった。次回はしっかり時間を確保して、もう少しレートを上げたい。

73 de JI1ALP

2026年6月9日火曜日

神奈川コンテスト2026に参加

2026年6月6日(土)に開催された神奈川コンテストに参加した。

神奈川コンテストは、430MHzと1200MHzのVUHFバンドが対象で、ステージ1(15〜18時)とステージ2(21〜24時)の2部構成である。千葉の自宅(松戸市)から参戦した。


■ 使用設備

  • リグ: IC-9700(出力50W)
  • 1200MHz アンテナ: 15エレ ループアンテナ
  • 430MHz アンテナ: 10エレ キュービカルクワッド
  • コンテストロガー CTESTWIN

今回はアンテナ実験も兼ねての参戦だ。アンテナは自作で、コンテストがそのまま実戦テストになっている。今回のアンテナは交信実績が少ないので、多くの交信データから特にアンテナゲイン(利得)を実感したい。こういう楽しみ方ができるのも、ローカルコンテストならではだ 。









■ ステージ1:1200MHz(15〜17時台)

結果:15局 × 11マルチ = 165点(運用時間 約2.8時間)

15時台はCWとFMで交互にコールしたり、ランニングしたが、16時以降はなかなかコールが来ない時間帯が目立った。

今回、思いのほか1200MHzの参加局が少ないと感じた。

関東エリアの神奈川コンテストだから、1200MHzもそれなりに賑わうだろうと思っていたのだが、CQを出してもしばらく呼ばれないことが何度もあった。50MHzや430MHzに比べると、1200MHzはまだまだアクティブ局が少ないバンドだと改めて実感した次第だ。

設備の面では参入障壁が高いのは理解できるが、もう少し1200MHzが盛り上がると嬉しい。アンテナを工夫すれば、千葉からでも十分戦えるバンドだと思っているのだが。





■ ステージ2:430MHz(21〜23時台)

結果:49局(有効47局) × 26マルチ = 1,222点(運用時間 約3.0時間)

ここで一つ、痛恨のやらかしがあった。

430MHzのコンテスト開始(21:00)直後の約15分間、運用を開始できなかったのだ。

原因は……電話である。コンテスト開始を目前にして、どうにも電話が終わらず Hi。21:19にようやく最初のCQを出すことができた。開始から20分近くのロスは悔やまれる。「次回はコンテスト直前の電話はほどほどに」と自分に言い聞かせた。

その後は取り返すようにCWでS&Pとランニング。21時台は立て続けにコールが続き、22時以降もCWとFMを交えてコンスタントにQSOを重ねることができた。10エレキュービカルクワッドが神奈川方面へよく飛んでいる感触があり、それなりに戦えた印象だ。




■ 部門提出で迷っている

今回、実はどの部門でサマリーを提出するか、まだ迷っている。

1200MHzと430MHzでそれぞれ別々に提出することもできるし、マルチバンドとしてまとめて提出するという選択肢もある。

  • 1200MHz単独:参加局が少ないぶん、入賞の可能性はあるかも?
  • 430MHz単独:スコアが高く、こちらの達成感の方が大きい
  • マルチバンドまとめて:両バンドの合算で勝負

規約をもう一度しっかり読んで最終判断しようと思っているが、こういう「迷い」もコンテストの楽しみの一つだ。詳しい方、アドバイスをいただけると嬉しい。


■ 結果まとめ

バンド 交信局数 有効局数 マルチ 得点 運用時間
1200MHz(ステージ1) 15 15 11 165 約2.8時間
430MHz(ステージ2) 49 47 26 1,222 約3.0時間

アンテナ実験を兼ねながらも、430MHzはそれなりに手応えを感じる結果だった。1200MHzは参加局の少なさが課題ではあるが、15局・11マルチというのはあのバンドとしてはまずまずではないかと思っている。

交信いただいた各局、ありがとうございました。またどこかのバンドでお会いしましょう。

73 de JI1ALP

2026年6月6日土曜日

「CQ WPX CW 2026 参戦記 — 21MHzで勝負!アフリカまで届いた50W!」

はじめに

今年も CQ WPX CW コンテスト(2026年5月31日(土)〜6月1日(日))に参加した。

機材は FTDX-10 + 50W、アンテナは 30m 高のモービルホイップと釣竿アンテナというシンプルな構成。"飛ばすなら工夫次第"という精神でバンドに上がった。

カテゴリーは SINGLE-OP / ALL BAND / LOW POWER / ASSISTED / CW
結果は 100 QSO、18,216 点。昨年からの積み上げを感じる内容だった。


設備



項目 内容
リグ FTDX-10
出力 50W
アンテナ モービルホイップ(30m 高)、釣竿アンテナ
ロギング N1MM Logger+ 1.0.11229.0




バンド別結果

バンド QSO Pts WPX
3.5 MHz 1 1 1
7 MHz 2 3 1
14 MHz 18 42 14
21 MHz 76 152 70
28 MHz 3 9 2
合計 100 207 88

スコア:18,216点


21MHzが主戦場

今回の運用で存在感を放ったのが 21MHz。全 QSO の実に 76% をこのバンドで稼いだ。

コンテスト序盤から国内Eスポ(Sporadic-E)が開け、21MHz でのランニングが気持ちよく回り出した。
JA 各局、HL、BY とテンポよく交信できたのは、この国内 Es のおかげだ。

しかし DX 局に向けてランニングを試みると、一転してなかなか呼ばれない。
50W+ホイップという構成の壁がここで顔を出す。それでも粘って 76 QSO を積み上げたのは、バンドのオープンをうまく拾えたからこそだろう。


🌍 ハイライト① アフリカとの交信!

今回の 最大のハイライトがコンゴ共和国(TN: TN8GD)との交信
QSO No.76、21.070MHz で見事に捕まえた。

アフリカへの電波伝搬はコンディション・タイミング・運が三位一体。
50W のモービルホイップでアフリカに届く瞬間は、ハムをやっていて本当によかったと感じる。


🏝️ ハイライト② ガラパゴス諸島が強力!

もう一つ印象に残ったのが ガラパゴス諸島(HC8M)の強さ
28MHz でも 21MHz でも、シグナルは文句なしの 599。
HC8M はコンテスト中に複数回コールが聞こえ、そのたびに引き付けられるほどのビッグシグナルだった。


14MHz と 28MHz の印象

  • 14MHz(18 QSO):主にヨーロッパ各局と繋がった。9A、OK、LZ、HA、SM…なかなかの顔ぶれ。夕方から夜にかけて開き、クロアチアやポーランドの強い局が次々と呼んでくれた。

  • 28MHz(3 QSO):HC8M(ガラパゴス)と PT5J(ブラジル)、CE3CT(チリ)。南米が見事に開けた瞬間をしっかり掴んだ。


今回の反省と気づき

  1. DX 向けランニングの壁:国内 Es が開くと国内局に埋め尽くされ、DX 局にはなかなか届かない。パワーと指向性アンテナの組み合わせがあれば…という場面は多かった。

  2. アンテナの可能性:30m 高のモービルホイップでアフリカに届いた事実は、設置環境の可能性を改めて教えてくれた。工夫と運用テクニックでここまでできる。

  3. 100 QSO 達成:区切りの数字として、まずは満足の行く結果。次はスコアと WPX マルチを意識した作戦を立てたい。


まとめ

50W + モービルホイップ+釣竿アンテナというミニマムな構成で、
アフリカ(TN)・ガラパゴス(HC8M)・南米(PT5J、CE3CT)をはじめとする 88 マルチ、100 QSO を達成。

電波は正直だ。アンテナの高さと運用テクニック次第で、ミニマムな設備でも世界は広がる。
来年はアンテナを少しでもグレードアップして、再び WPX に挑戦したい。

73 de JI1ALP

ブログ:ji1alp.blogspot.com
Twitter:@JI1ALP