2026年8月3日月曜日

2026 フィールドデーコンテスト参加記



JQ1ZPD/1 でクラブ松戸をPRする

2026年8月1日21時から2日15時まで開催されたJARLフィールドデーコンテストに参加した。今回は個人局ではなく、所属するクラブ局「クラブ松戸」JQ1ZPD/1 のコールサインで、松戸市内から電信電話部門オールバンドでの運用である。

結果は 357局 × 135マルチ = 48,195点。数字だけ見れば平凡だが、今回はスコアよりも「やりたかったこと」が三つあって、それがひと通り達成できたので満足度は高い。

1. 目的はクラブ松戸のPR

そもそも今回JQ1ZPD/1を担いだ最大の理由は、クラブ松戸の名前を電波に乗せることだ。

クラブ局のコールサインというのは、出さなければただの記号のままである。逆に、コンテストで一晩中呼ばれ続ければ、それだけで「JQ1ZPDって松戸のクラブか」と覚えてもらえる。ローカルのラグチューで100回宣伝するより、コンテストで357回コールサインを送出するほうが早い。看板は、掲げるより歩き回るほうが目立つのだ。

実際、呼んでくださった方から「ZPDは松戸ですか」と言われたことが何度かあった。狙いどおりで、これはうれしい。松戸市内、あるいは近隣で「クラブ松戸って何やってるの?」と思った方がいたら、それがこの記事の目的でもある。

2. スコアとバンド別の内訳

BandQSOsPtsMulti
1.9MHz12128
3.5MHz303016
7MHz323219
14MHz818128
21MHz171713
28MHz121210
50MHz535321
144MHz19199
430MHz90908
1200MHz11113
Total357357135

局数の柱は430MHz(90局)と14MHz(81局)。430はFMで一気に稼ぎ、14はCWでマルチを28まで伸ばした。フィールドデーらしくV/UHFが効くのは想定どおりだが、点数を押し上げたのはやはりHFローバンドとハイバンドのマルチである。

モード別では CW 240局・FM 82局・SSB 35局。全体の3分の2がCWという、いつもどおりの偏り方になった。私のデータから相手の電力記号を見ると、100W以下(M)が304局に対して10W以下(L)が25局、5W以下(P)が28局。移動運用の小電力局が全体の15%ほどいて、こういう局を確実に拾えるかどうかがフィールドデーの性格を表している。

3. 「しっかり寝る」という作戦

今回いちばん意識したのは、実は運用テクニックではなく生活のほうである

時間帯別のレートを見ると一目瞭然で、開始直後の21時台が58局と最も多く、22時台42局、23時台13局と落ちていく。0時台21局、1時台20局、2時台8局まで粘って、そこで店じまい。そして3時から7時まではログが真っ白である。寝ていた…zzzz

運用時間の実際
コンテスト時間18時間のうち、実際にリグの前にいたのは約13時間。それで357局だから、実質レートは約27局/時間。ソフトが表示する平均19.9局/時間より、体感はずっと忙しい。

8時台18局、9時台24局、10時台25局、11時台30局と午前中に立て直し、12時台はいったん10局に落ち込むが、これは昼食と家事の時間。そしてラストの13時台に68局と本日最高を叩き出して、14時台20局でフィニッシュ。終盤の追い込みができたのは、間違いなく寝ていたおかげだ、と考えようhi

徹夜で朝方にフラフラになりながら取りこぼすくらいなら、寝て、最後の2時間に全力を出したほうが得点は伸びる。マラソンで序盤に飛ばして後半歩くより、ペースを守って最後にスパートするほうが速いのと同じである。



4. 家事はしっかり(妻の指示)

そしてもう一つ。今回は家事もきちんとこなした。というより、こなすようにという指示が家庭内から出ていた。

正直なところ、これは制約ではなく助けになったと思っている。洗濯物を干しに行き、昼食の片付けをして、その間はリグから離れる。戻ってくると耳がリセットされていて、さっきまで取れなかった弱い信号が急に浮かんで聞こえる。12時台のレート低下は家事による中断だが、その直後の13時台が最高記録なのだから、休憩の効果としては上出来だ。

コンテストは18時間続くが、家庭生活はその後もずっと続く。長く趣味を続けるための運用設計として、これが正解だと思う。決してXYLが怖いからではない….

5. hQSLの利用率が明らかに増えている

今回強く感じたのが、hQSL(Turbo HAMLOGの電子QSL)を使う局の増加である。

コンテスト終了後、ログを整理していると電子QSLが次々と着信する。以前は一部の常連だけという印象だったが、今回はコンテストで呼んでくださった国内局のかなりの割合がhQSLユーザーだった。

紙のQSLカードでJARLビューロー経由となると、届くのは半年後、下手をすると1年後だ。それがコンテストの当日か翌日に届く。ラーメン屋で言えば、注文から30分待つのが当たり前だった店に、券売機と自動調理器が入って3分で出てくるようになったような変化である。味(=交信の記録)は同じで、待ち時間だけが消えた。

もちろん紙のカードには紙の良さがある。ただ、コンテストのように大量交信が発生する場面では、電子QSLの相性の良さは圧倒的だ。この流れはもう戻らないだろう。

6. CTESTWINのトレーニングとして

最後に、これは個人的なテーマ。当局は普段、コンテストロガーにN1MM+を使うことが多い。しかし国内コンテスト、特にJARL系の各種ナンバーやマルチ判定に関しては、CTESTWINのほうが素直に扱えることが多く、クラブでの共同運用を考えても習熟しておきたかった。

そこで今回は、あえてCTESTWIN で18時間を通した。リグを接続し、バンドマップ、周波数リスト、県マルチ表示、ファンクションキーによるCW送出とボイスメモリまで一通り動かしてみた。

使ってみての印象を、N1MM+との比較で整理しておく。

観点CTESTWIN のメリットCTESTWIN のデメリット
国内コンテスト対応JARL系の規約・県マルチ・電力記号にそのまま対応。設定がほぼ不要海外コンテストの対応範囲はN1MM+に及ばない
操作性ウィンドウが軽く、動作が速い。低スペックPCでも安定画面が別ウィンドウに分かれ、配置は自分で整える必要がある
ログ提出JARL電子ログ形式をそのまま出力できるCabrilloまわりは用途によって一手間
情報量日本語の情報とユーザーが多く、困ったときに調べやすいSO2Rや高度なネットワーク運用はN1MM+が優位

結論として、国内コンテストはCTESTWIN、DXコンテストはN1MM+という使い分けが当局には合っていそうだ。今回18時間叩き込んだことで、キー操作はだいぶ身体に入った。次の国内コンテストでは迷わず使えるはずである。

まとめ

今回のフィールドデーで得たものを三つにまとめると、こうなる。

  1. クラブ松戸のPR ― コンテストを通じ多少のPR、認識をしてもらえた。
  2. 持続可能な運用スタイル ― 寝る、家事をする、制約はむしろ武器になる。
  3. CTESTWINの習熟 ― 国内コンテスト用ロガーとしての土台ができた。

呼んでくださった皆さん、ありがとうございました。QSLはhQSLでお送りします。

73 de JI1ALP (JQ1ZPD/1)