2026年10月2日金曜日

秋の味覚で体を整え、検便で大腸を守る

秋は、旬の食材を楽しみながら体を整え、あわせて大腸がん検診(検便)を受けるのにちょうどいい季節である。
食べることと検査を受けること。この二つをセットで考えたい。

要点は次の3つだ。

  1. 秋が旬の食材には、それぞれ体を支える栄養がある
  2. さつまいもは、食べ方を変えると期待できる効果も変わる
  3. 40代を過ぎたら、年1回の検便を習慣にする

1. 旬の食材には、それぞれ得意分野がある





秋の味覚は、おいしいだけでなく栄養面でも頼りになる。

  • さんま:DHA・EPAが中性脂肪やコレステロールの管理を助ける。ビタミンB群は、食べたものをエネルギーに変える働きを支える
  • 栗:ビタミンCには抗酸化作用があり、肌の健康を保つのを助ける。食物繊維はお腹の調子を整える
  • 梨:ソルビトールは便をやわらかくする。アスパラギン酸はエネルギーづくりを支える

サッカーのチームにたとえると分かりやすい。フォワードばかりでは試合に勝てないように、食事もいろいろな食材がそれぞれの役割を果たしてこそ、バランスがとれる。

2. さつまいもは「食べ方」で効き目が変わる


秋の代表格、さつまいもは面白い。目的によって、おすすめの食べ方が違うのだ。

  • 便秘が気になるなら、皮ごと蒸す:さつまいもに含まれるヤラピンと食物繊維がお腹を整える。食物繊維は皮にも多いので、よく洗って皮ごと食べるのがよい
  • 血糖値が気になるなら、冷やし焼き芋:冷やすと、でんぷんの一部が消化されにくい「レジスタントスターチ」に変わる。そのぶん、食後の血糖値の上がり方がゆるやかになると考えられている
  • 肌を意識するなら、焼き芋とナッツ:さつまいものビタミンCとナッツのビタミンEは、どちらも抗酸化作用をもつ。組み合わせて食べると、互いの働きを補い合う

同じ食材でも、調理の仕方ひとつで役割が変わる。料理の腕前ならぬ「食べ方の腕前」というところだろう。

3. 年に一度の検便は、大腸の健康診断である

大腸がんにかかる人は40代ごろから増えはじめ、年齢を重ねるほど多くなる。60代後半の私にとっても、他人事ではない。

大腸がん検診の基本は「便潜血検査」、いわゆる検便だ。目に見えないほどの血が便に混じっていないかを調べる。体への負担が少なく、気軽に受けられるのが利点である。

大事なのは、結果が「陽性」だったときの行動だ。「症状がないから大丈夫」と自分で判断せず、必ず医療機関を受診する。必要があれば、大腸内視鏡検査などの精密検査を受ける。

車の定期点検と同じだと思う。調子よく走っているときにこそ点検しておけば、大きな故障を防げる。大腸がんも、早く見つけて早く治療することが何より大切だ。

おわりに

秋の味覚を楽しみつつ、年に一度は自分の体を点検する。おいしく食べることと検査を受けることは、どちらも健康を守るための同じ習慣の一部なのだと思う。
まずは焼き芋を冷やしてみるところから始めてみたい。

健康管理士一般指導員
健康管理能力検定1級
JI1ALP 深井

参考:健康管理士「健康ミニ情報」、日本成人病予防協会